二次創作同人活動を真剣にやりすぎると病むので多分もうしない

創作がらみの雑記自分語り,オタク文化

数か月前まで、わりと本格的に二次創作をしていた。
活動期間は約1年と短かかったけど、その間に漫画を100ページ以上描いて、同人誌も作ったしイベントにも出た。
こんなに本格的に二次創作をするのは人生で初めてのことだった。

でも半年近くが経った今、その時のことはとてもほろ苦い思い出となっている。

「ほろ苦い思い出」と言えるようになったのは半年経って心が癒えてきたからで、当時は完全に病んでいたと思う。

その時のことを思い出しながら、なぜ二次創作が病みやすいのかについて言語化しておきたい。

(※二次創作で収益を上げて職業のようにしている人もいるけど、この記事でいう二次創作はあくまで利益を出さない趣味の範囲の活動で、主に女性向けの斜陽ジャンルの界隈の話になります。悩みの内容も管理人の主観がかなり大きく万人に当てはまるものではないと思われます。)

ジャンル内で自分の創作の評価が低いとなんとなく居てはいけない感

二次創作はみんなのものである版権キャラを使って創作しているという性質上、自分の創作の評価が低い=共感してくれる人が少ない=同じジャンルやキャラを好きな人たちに自分が受け入れられていない、という思考になってしまいがちだと思う。

そして、ジャンルという公共の場で自分は邪魔なのではないか…とネガティブな考えを持ってしまう。

これが一次創作(オリジナル)だと、人気がないのは確かに悲しいけど誰に迷惑をかけているわけではないのでまだ気楽である。

被害妄想の場合もあるだろうけど、実際ネットの匿名書き込みで、「絵の下手な人の描く推しが大嫌い。目にも入れたくない。」というような辛辣なものを見たことがある…。ジャンル内で一部の人たちから邪魔者扱いされてしまうこともあるようで、そうい場合はよほど肝が据わった人でないとなかなかしんどいと思う。

キャラと真剣に向き合う程、自分の解釈に自信が持てなくなる

同志にさえも共感してもらえないということで、自分の解釈に自信が持てなくなる。

それだけでもつらいのに、自分の漫画力や表現力のなさ故、その自信が持てない解釈さえも完全に具現化することができなかったりする。

故に、ただでさえ共感されない上に自分とさえ解釈違いという地獄のような状況が起こる。

人から共感してもらえないのはつらいけど、自分が自分の作品をいいと思えないのはもっとつらい。

創作を始めて初期の頃はこういったことで悩むことはなかった。そもそもそれほどキャラついて深く掘り下げることなく、軽い気持ちで萌えの赴くままに描いていたような気がする。そして、その頃の作品の方がウケがよかった。

後期参入故の、周囲との温度差

これは私がジャンルに後期参入したが故の悩み。

長く続いているジャンルの場合、初期からのメンバーは、すでにジャンルやキャラへの熱は落ち着いていたりする。人によっては完全に飽きてるな…という人もちらほら。特に本人からそうと聞いたわけじゃないけどなんとなくそういう空気は伝わってくるもの。

じゃあなんで続けているのかというと、ジャンル交流している仲良しの人たちとの縁を切りたくないとか、飽きたとはいってもキャラへの愛はまだ残っているので活動をやめるのは裏切るようで忍びないとか、そういう理由だと思われる。

もちろん、初期程熱心じゃないにしてもジャンル・キャラを好きであることは間違いないと思う。でも最近参入した自分との温度差を感じ、寂しさ・虚しさを感じることが多かった。

ジャンルの衰退や作品の方向性の変化によるストレス

上記と似ているけど、自分の活動しているジャンルが斜陽ジャンルである場合、楽しんでいてもどこか暗い影やジャンル存続の不安がつきまとう。
私のいたジャンルは過去には覇権ジャンルだったということもあり、「あの頃は」的な話を聞くとどうしても寂しい気持ちになってしまった。

その頃に活動していればもっと…という気持ちもあったけど、旬の時期に活動していたらいたで、旬なりの辛さがあったかもしれないし徐々にジャンルが廃れていく様子を見る辛さもあったかもしれない。

旬ジャンルを渡り歩くいわゆる「イナゴ」という人たちがよく批判されているけど、斜陽ジャンルで活動するとこういう人の気持ちもまあわからんでもない。

斜陽化以外にも話の展開が自分の希望していた方向性と大きく違った方向にいってしまった場合にもストレスを感じやすい。

こういう場合ただの一読者なら気軽に見切りをつけられるのに、一度は創作までするほどジャンルやキャラにのめり込んだ場合それは簡単ではなく、苦しみながらも創作を続けて病むことになったりする。

活動を続けるためにネタを絞り出すようになる

半年ほど活動すると、自分の少ない引き出しで描けるものは描きつくしてしまった。

私は原作準拠のストーリーの隙間を埋めるタイプの話が好きで、パラレルのような世界観が違うものにはあまり興味がないタイプ。しかも前述通りかなりの後期参入だった為、他の人の過去作とかぶらないようにと考えるとかなり作れるものが限られてくるという状況になる。

描きたいものを描きつくしたのならもうそこで活動は一旦やめるなりすればいいのに、なんだかキャラやジャンルを見捨てるようで気が引けてしまい惰性で続けることになる。

でも、そんな自己満足のために辛い思いをしてまで無理に作った話を冊子にまでしてお金をとって頒布する意味があるのか。それは本当に愛の形なのかがわからなくなり、精神的に不安定になる。

キャラやジャンルをずっと好きでいないといけないプレッシャー

本格的にアカウントを作って創作活動、しかもオフ活動まで始めてしまった手前、ずっとキャラやジャンルを好きでいなければという謎のプレッシャーを感じてしまった。

過去に軽くオンラインのみで活動したジャンルでも同様のプレッシャーを感じたことがあるので、私は同人活動始める→ずっと好きでいないとという謎のプレッシャーを感じるタイプなのだと思う。

そして、自分の場合こういったプレッシャーを感じると、皮肉なことに通常より早くそのキャラやジャンルに飽きてしまうことになる。

いや、飽きるならまだいい方で、苦手になって直視できなくなってしまう、の方が正しいかもしれない。

  • 「好きでいなければ」という強迫観念を持ち続けることが辛くそれから逃れたい
  • 創作活動をしているが故の苦しみや悩み、つらかった思い出などがキャラやジャンルに紐づいてしまいネガティブなイメージがついてしまう

心理学には詳しくないけど、主な理由はこんな感じじゃないかと思う。

今までいろんなジャンルやキャラを好きになったけど、長い間好きでいられたのは二次創作をしなかったものばかり。二次創作まで手を出すということは、それ程にそのキャラやジャンルに惹かれたからだろうにこれはすごく悲しいことだ。

「二次創作」で悩んでいるという不毛さ

こうやってつらつら書いてきた様々な悩みも、世間的には「二次創作しているパクリの分際で」と一蹴されてしまう。そしてこれは完全に正しい。

二次創作などというグレーの領域に手を出し、人様の作ったキャラクターを好きに改変しておいて「辛い」なんてちゃんちゃらおかしいのだ。

私は実際に二次創作で本気で病んだことがあるから、悩み相談などに書かれている悩みに痛いほど共感できたりする。でも、同じような経験がない人からすると私たちは常識から逸脱した狂った行為をしていて、それで悩むなんてなんて烏滸がましいと思われて然るべき存在ということ。

というか活動中、自分でも何度も思った。
「たかが二次創作でこんなに悩むなんて馬鹿じゃねーの?」と…

私は経験してないけど、Twitter交流のストレス

私は悩みに悩んだ末、Twitterには手をださなかった。これは本当に不幸中の幸いだったと思っている。Twitterをやっていたら、交流が密になりスパっとやめる決断ができなかったかもしれない。

Twitterをちゃんとやったことがないので、Twitter交流のストレスについては私は何も語ることができないけど、とにかくめんどくさいということだけはわかる。
それというのも、二次創作をやっていた時はよくネット掲示板や相談サイトなどのお世話になっていたんだけど、その時に他の人の悩みを見た感じではTwitter関連の悩みが圧倒的に多かったからだ。

Twitterなしでも悩んでばかりの二次創作活動だったのに、さらにTwitterの交流の悩みが加わるなんて考えただけで恐ろしいことだ。Twitterをやらないことによる孤独感はあったけど、それでも安易に始めなかったのは本当によかった。

もちろんTwitterが向いていて楽しいという人もいるだろうけど、私は絶対向いていないタイプなので。

まとめ:二次創作は楽しんでやるものだと思う

二次創作の負の側面ばかり書いてしまったけど、悩み苦しんで活動している人以上に楽しんで活動している人もたくさんいるはずだ。

気軽にライトな活動している人もいると思うし、周囲を気にせず自分のペースで活動できている人もいると思う。

単に私が悪い意味で真剣になりすぎ、拗らせてしまっただけだけのこと。向いてなかったのだ。

正直、もう二次創作には懲りたので二度とやるまいと思っている。本来はずっと好きでいられるはずだった作品が二次創作をしたせいで苦手になってしまうのはすごく悲しいから、もし今後ハマる作品があったとしても単なるROMでいたいなと。

そう思う反面、あの作品にハマった直後の高揚感が懐かしくて切なくもなる。もうあんな風に創作意欲溢れる経験はできないのかと。

今は一次創作でまったりと創作しているけど、二次にハマった時のアドレナリン全開のような熱はない。まあでも、淡々とやるぐらいが私には丁度いいのかな。

うさぎ

うさぎ

ずーっと一つの作品で活動してる人いるよね
本当にすごいと思う
なかなかできないよ…
うし

うし

本当に、愛がなければできないことですね

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