ゴッホが不憫でかわいそうで、時々辛くてたまらなくなることがある

ゴッホ画:星月夜

今や、世界で最も有名な画家のひとりと言ってもいい、ゴッホ。
本名は、フィンセント・ファン・ゴッホ。めっちゃかっこいい。

好きな絵は、ベタだけど「夜のカフェ」「ひまわり」そして「星月夜」。

ゴッホの使う青や黄色の色合いが、特に大好き。

芸術にあまり興味のない私が唯一「好き!」と言える画家がゴッホだ。

生涯でほとんど絵が売れなかった

ゴッホの画家として活動した期間は20代後半~30代後半の間で、10年にも満たないにも関わらず、2000点ほどの作品を残したらしい。

でも、絵はほとんど売れなかった。

これは不憫なことだけど、ある意味仕方ないことでもあるらしい。当時画家として名前を売るには相応の日数が必要だったようで、10年足らずでは短すぎた。

自ら命を絶たなければ、生きている間に評価される日がきたのかもしれない。

でも、きっとゴッホはそのような生き方しかできなかった。不器用で繊細で孤独だったからこその情熱であり、作品なんだと思う。

もっとバランスのとれた、安定感のある人間なら、あれと同じ絵は描けなかった。

死後、超有名な画家となる

自分の死後、こんなに自分の絵が有名になり、世界中の人に愛される日がくるなんて、ゴッホは予想できただろうか?

よく、芸術でなかなか作品が認められない人の励ましに、ゴッホの例が出されることがある。

「あんなに有名な画家のゴッホでさえ生前は絵が売れなかったのだから、今認められないからといってあなたの絵に価値がないわけじゃない。いつかあなたの絵の価値が理解される日がくるかもよ?」といった感じで。

でも…個人的にはこれって励ましになっているのか?と思ってしまう。だって死んでしまってから認められたって、本人にはわからないんだから。

ゴッホが死んだところでゴッホの人生のストーリーは終わっているのだ。最後まで絵は認められなかった。欲しかったもの(愛する妻や子供のいる生活に憧れていたらしい)も手に入らなかった。そんな絶望によって幕を閉じる人生。

ゴッホ自身が自分の人生をどう思っていたかなんて本人にしかわからないけど、少なくとも自ら幕を閉じる選択をしたという以上、やはりそこには絶望があったと考えてしまう。

ゴッホは価値のある商品となった

ゴッホの絵を展示したりグッズを販売したりすると、それを求める人がお金を落とすそれを生活の種にしている人もたくさんいるだろう。

ゴッホ自身は生涯絵でほとんどお金を得ることができなかったのに、今、ゴッホは価値のある商品となった。

別にゴッホでお金を稼いでいる人を批判したいわけじゃない。そうやって商品にすることで、ゴッホの絵は今でも人々の中に「生きて」いるのだし、そのおかげで私もゴッホの作品に触れ、好きになることができたのだから。

でも、あまりにも世の中って残酷で救いがないよなぁ、と思わずにはいられない。

多くの人は、「価値がある」と認められたものにしか、価値を見出せない。おそらくゴッホの絵を、路上で無名の画家が売っていたとしたら、興味を持つ人はすごく少ないだろう。それは私も例外ではない。

ゴッホの絵はもちろん絵そのものの持つ魅力も大きいけど、ゴッホの人生…絵はほとんど売れず、時に衝動的に耳を切り落とし、最期は自ら死を選び…というような悲劇的な人生が魅力を付加し、人々を引き付けている部分も大きいと思う。

みんな、そういう「ストーリー」が好きなのだ。狂う程の情熱と、不遇のストーリーが。

私も人のことは言えない。私はゴッホがとても好きだけど、ゴッホの絵が生前に評価され、売れた画家だったとしたら、こんなにゴッホに引き付けられていたか、わからない。多分、今ほどでない気がする。

ちょっと嫌になるな。

話は戻るけど、ゴッホでお金を稼いでいる人を批判したいわけじゃないけど、1つだけ、どうしても嫌なものがある。ゴッホの切り取った耳をグッズにしたものだ。

今まで見たことがあるのは、ピンズになっているものと、手帳の裏表紙の挿絵になっているもの。探せばもっとあるかもしれない。

別に、法律に抵触するわけじゃないから悪ではないのだろうけど、個人的にすごく苦手だ。

悲しくなるからやめてほしい。なんでそんな風にネタにして、おもしろおかしくできるのか?ちょっと正直、理解できない。

ゴッホが今の人気をわかればいいのにね

世界は基本的に、理不尽で残酷だ。

そんな世界で、やれないこともできずに死んでいく人もいる世界で、自分のやりたいこと(絵)をやれただけでもきっとゴッホは恵まれていたんだろう。

死んだあとにすら、絵を評価されず終わった人の方が圧倒的に多いのだから、そういったその他大勢と比べてもきっと。当時の人気度と今とが乖離しすぎてるからどうしても不憫に思ってしまうけど。

ゴッホ大好き。この気持ちが彼に伝わればいいのにな。

雑記